冬場にパソコンが突然、故障する「意外な理由」修理は高額になることもhttps://news.yahoo.co.jp/articles/3ce72546b67eccfba4d9aaebef0d9676a9a5617e
ヤフーニュースで取り上げられた記事ですが、時計の修理が多くなるのはこれからの冬の季節です。
千年堂でも毎年11月後半から4月にかけて繁忙期となり、非常に混雑した時期が続きます。
なぜ冬になると時計の修理が増えるのか、
言い換えればなぜ冬は時計が壊れやすくなるのかということですが、
原因はやはり寒さにあります。
寒くなってくると油が固まりやすくなり、それによって部品の摩耗が生じ、部品の摩耗のカスが油と混ざったりして潤滑機能が低下し動きが悪くなってきます。
長年メンテナンスしていないと、油の劣化や乾きにより時計の不具合が生じやすくなりますが、それに加えて寒さによる油の凝固の影響が出てきやすくなります。
また、このヤフーニュースで取り上げられたように、時計内部が結露するというケースもあります。
時計はモノですから使用するにつれ経年劣化していくのはどうしても避けられません。
経年劣化により防水機能も徐々に低下してきます。
(パッキン劣化問題もありますが、ケースの歪みなどによるものもあります。)
防水機能の劣化により、知らない間に時計内部に湿気が入り、冬では気温差で結露する現象が見られたりします。
こういうケースで修理依頼される方も一定数いらっしゃいます。
こういった湿気入りを防ぐためにも定期的なメンテナンスと防水検査が必要です。
千年堂のオーバーホールは必ず防水検査を行います。
防水エラーで、防水が回復しない場合は、今後は非防水時計として気をつけて使用するか、メーカー修理でケース交換を施す必要があります。
(メーカーでのケース交換は最低でも10万円以上かかることが多いです。)
長年時計のメンテナンスをしていない、オーバーホールをしていないという人は非常に多いです。
とりあえず動いているからオーバーホールは後回しという気持ちはよくわかりますが、購入から5年以上経っている場合は一度オーバーホールと合わせて防水機能のチェックをオススメします。