日頃より「時計修理の千年堂」をご利用頂き、誠にありがとうございます。
以前、ブログで外装仕上げ研磨の比較画像をアップしましたが、今回は実際の研磨作業や設備についてご紹介させて頂きます。
千年堂の修理工房の研磨設備には、一般的な「バフ研磨機」に加え、「ザラツ研磨機」「ベルトサンダー研磨機」がございます。
その中で、本日は「ザラツ研磨機」について触れたいと思います。
ザラツ研磨は、丸く平らな鉄の面にラップフィルムを付けて回転させ、そこに時計を当てて「平面」を保ちつつ、キズを取る研磨機です。
バフ研磨機での直接研磨・キズ取りも可能ですが、時計のケースや裏蓋の角が丸くなってしまうリスクが有ります。
しかし、平面を保つザラツ研磨機があればその心配も無く、研磨作業が可能となります。
また、バフ研磨機で「鏡面仕上げ」や、ベルトサンダー研磨機で「筋目」を付けたりする前に、ザラツ研磨機を使用して金属の表面が歪まず滑らかにする「研磨前の金属の下地作り」でも活用します。この下地作りで、研磨品質をさらに高める事が出来ます。
画像は、時計をバラしベゼル部分のみを研磨機に当てる機械「チャック」にはめた画像と、ザラツ研磨機でベゼルを研磨している画像です。
常に平面角度での研磨を維持できる事が、ご確認頂けると思います。
ザラツ研磨を活用するには相応の技術が求められ、常に正しい平面角度で研磨機に時計を当て続けなければいけない難しさがあります。
お客様に高品質な外装仕上げをご提供出来るよう、修理者は日々技術向上・習熟に努めています。
千年堂に修理をご依頼頂ける際は、是非オプションの「外装仕上げ」をお試しください。時計の外装が新品のように甦ることをお約束いたします。
千年堂理念
「時計を大切にする“あなた”の一生涯のパートナーとして、最高の時計修理・オーバーホールサービスを提供し続けます。」