時計修理の千年堂です。
今日も頂いたお便りを紹介します。
オーバーホール並びに修理ありがとうございます
本日、無事届きました。
見違えるくらい、綺麗になっていたので、ビックリしてます。
防水3気圧にはならなかったですが、大事に扱います。
ありがとうございました。
お喜びいただけて何よりです(^^)
時計修理においてよくある防水不良。これは非常に気をつけないといけません。
今回はリューズや風防を交換しケースの歪みも修正したものの、25年以上経っているアンティーク時計ということもあり生活防水3気圧まで回復することができませんでした。
腕時計は時間が経つにつれ、経年劣化が進み、防止機能が低下してきます。
防水不良の時計は、パッキンを交換することで防水が回復することもありますが油断は禁物です。
なぜならパッキンが劣化しているということは当然他の部品も劣化していると言えるからです。
特にケースの歪みが防水不良の原因である場合はケース交換が必要となってきますが、ケース交換はメーカーのみでの対応となり、しかも非常に高額になります。
一度防水不良になっている以上、できる限り水、湿気、汗などに気をつけて使用したほうがよいでしょう。
防水機能については次回もう少し詳しく書きたいと思います。
●この記事の続きはこちら
- 時計の防水不良について【その1】:古い時計は防水機能だけでなくパーツ交換で高額になる?!
- 時計の防水不良について【その2】:防水機能は経年劣化や日々の扱いで失われることも
- 時計の防水不良について【その3】:防水不良にいち早く気づくためには?
- 時計の防水不良について【その4】:防水不良が起こりやすい時期はいつか?